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教育

 研究活動を通した大学院教育に加え、医師卒前、卒後教育への参画が総合診療科の重要な役割です。特に総合診療教育は、コアカリキュラムおよび前期研修プログラムにおいて重要なプログラムの一つと位置付けられており、教育活動に費やす時間は年々多くなっています。当科は屋根瓦式の教育システムを取っており、医学部5年生←6年生←前期研修医←後期研修医←指導医という体制をとり、診療能力に加え、着実に教育能力もレベルアップできるような指導を行っています。また本学の教育関連リソースは大変充実しており、若い医師にとって、教育力の向上のために最適な環境を提供することが可能です。

・初期研修医の外来研修(卒後12年目)

 兵庫医科大学の初期臨床研修プログラムでは内科系診療科のローテート中に総合診療科での一般外来研修が必修となっています。外来では指導医の監督のもと、初診患者の病歴聴取を担当し、必要な検査、治療計画を立てます。

・後期研修医(レジデント)として研修する場合(卒後3年目以降)

 外来において、ほぼ単独で初診患者の病歴聴取を行い、必要な検査、治療計画を立てます。その際、常に指導医に相談できる体制を確保しています。

 当科は兵庫医科大学病院西宮本院において、総合内科(再診枠)および総合診療センター(初診枠)を担当しています。総合診療センターは阪神間をはじめとした近隣の医療機関からの紹介患者が多く、扱う疾患はかぜ症状から悪性疾患まで多岐にわたり、生活習慣病、循環器疾患、感染症、膠原病、消化器疾患、血液疾患、神経変性疾患、内分泌疾患、老年病など内科疾患のほぼ全域を扱っています。

 兵庫医大の分院であるささやま医療センターへ研修に行くことにより、大都市近郊高齢化進行地域での総合診療医として、豊富なcommon diseaseを経験できます。また、兵庫県内の連携研修施設としては明和病院や神戸市立中央市民病院があり、希望者は研修が可能な体制となっています。

 以上の研修により、所得可能な専門医資格としては新内科専門医、日本病院総合診療学会、日本プライマリーケア学会の規定に基づく総合診療専門医の他、他科との連動研修同時に並行して研修すること)により、内科系サブスペシャリティー(消化器、循環器など)の専門医資格の所得も可能です。特に老年病専門医に関しては専門研修プログラムの基幹施設となっております。

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