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生体内リプログラミングによる臓器再生

 Oct4, Sox2, Klf4, c-Myc(リプログラミング因子)を用いた人工多能性幹細胞(iPS 細胞)誘導方法の発見以来、生体外で準備した細胞・組織を生体内に移植する再生療法の開発が試みられている。一方で、リプログラミングの過程において老化に伴う細胞の変化(テロメアの短縮やミトコンドリア機能の低下)が消失することに着目し、生体内でリプログラミング刺激を加えること(生体内リプログラミング)で有益な効果を得ようと試みられている。しかし生体内リプログラミングでは腫瘍が生じるといった問題があった。この問題を克服するため、庄嶋助教の留学先では、ドキシサイクリン(DOX)を投与した時だけリプログラミング因子を高発現する Tet-On システムが組み込まれた遺伝子改変マウスを用いて、生体内で短期間・繰り返しリプログラミング刺激を加えること(in vivo partial reprogramming)で、腫瘍化を回避し、早老症マウスの寿命延長・筋再生増強に成功した。この技術をさらに発展し、臨床応用可能な臓器再生技術開発に取り組んでいる。

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